「田んぼの畦道にクルマを停めて、ヤッたことがある」Wさん(57)は、そのときのSEXシーンを思い出したのか、ちょっと恥ずかしそうに童顔を赤らめた。東京生活25年にもなるというのに、いまだに茨城ナマリが抜けないところなんか、いかにも人の好さ音感じさせる。いい人、優しい人というのが営業所仲間のWさん評。
「東京から埼玉の久喜まで持ってかれちゃってね。駅のそばの一杯飲み屋の前で、そこの女将を乗せたの。夜の一時頃よ。古河まで行ってくれって。
本当は東京のクルマはよその県で仕事しちゃいけないんだけど、好みの女だったから乗せちゃった。ハハハ、ポクって、ズルいね。
同じ茨城県人だとわかってから、すごーく話がはずんじゃってねえ。だから、ためしにいってみたの「後ろじゃ顔が見えないから、前にきたら?そうしたら、背もたれをまたいできちゃってさァ。夏で浴衣でしょう。裾がパーツと広がって。
見えちゃうんだもん、真っ白い太股の奥のほうまで。仕事なんか、どうでもよくなっちゃうよ、そりゃあ。
暗いとこ、暗いとこつて探してったら、田んぼの畦道よ。彼女をひざの上にまたがせて、グッコ・スタイルで入れちゃった。クーラーが効かなくてねえ、窓を開けっ放しでしょ、蚊には刺されるし、汗はダラダラだし女が大きな声を出すから、近くの家に聞こえやしないかとヒヤヒヤだし・・・
「それでも、へへへ、よかった。よかったですよ」
コトをすませて、クルマから降りていく彼女の後ろ姿を大満足で見送ったWさん、浴衣のお尻に、まあるく大きなシミが着いているのに気がついた。愛液と汗とでグッショリ濡れていたのを、いまでもハッキリと覚えているそうな。この気のいい・・・女将、料金は10円の端数までキッチリと払っていった律儀モン。
「また、久喜の飲み屋へ行ってみるかなァ」とは、そのときの倹倖(ぎょうこう)を懐かしむWさんの弁。
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