毎夜の愛戯
「あ、あなたっ、あなたっ、ああ~、好きよ、好きよっ、あっ、いいっ、いいっ……」
「さあ、言ってごらん、玲子が恥ずかしいと思っている、あの言葉を……」
「ああ~ん、い、いやあ~ン、いやよ、いやよ、言えない、言えないわ」
「言わないと、抜いてしまうよ、いいのか、この、太いのを引き抜いてもけ‥」
「いやっ、だめっ、抜いちゃ、いや……言うわ、言うから、ああ~ン、抜かないで……いま、言うわ‥‥‥オ×ンコ、ああ、いやあ、恥ずかしい!」
「オ×ンコ、どうしたの、オ×ンコだけじゃ分からないぶやないか」「うう~ん、もう、もう、いやあ、いやあ、オ、オ×ンゴ、気持いい、ああん、あなた、とっても気持いいの、オ×ンコ、気持いいよォ、ああん、もっと、もっと」
「もっと、何をしたいの~何をしてもらいたいの~」「いやァ~ん、もっと、突いて、突いて……いっぱい、突いて!」
結婚したて、三年は、こんな蜜のような、毎夜が続いていました。25歳で結婚するまで、決して処女だったなんていぅつもりはありません。でも、これほど強く快感を覚えたことは、それまでなかったのです。言ってみれば、私の肉体は、夫の卓也によって開拓されたと言ってもいいかもしれません。
もちろん、当時は、ほんとうにそう思っていました。毎夜の愛撫がどれほどワンパターンだったか、なんていうのは、10年近くも経って気がついたことなんです。
「玲子、エッチ、しよう」必ずそう言って、いくら遅くに帰って来ようとも、強引に私の布団に入ってきました。両の乳房を揉みたて、乳首を指で挟みつけたり、チュッと唇で吸いついてみたり、舌の先で転がしてみたりしながら、そろそろ準備はいいかなと言って、指を私のワレメにもってきます。
「おお、また今夜も玲子のココはぐっちょりと泣いている。どうして毎晩そう泣けるのかなあ」などと言いながら、指を1本、2本とワレメの奥、秘孔に挿入してきます。
グチョングチョンと淫らな音を立てさせ、夫の指は、しばらく秘孔で戯れています。私はそれだけで充分に息があがり、喘ぎ声を洩らしてしまうのです。
「はああっ、ああん、あなた!あなた!あ、あ、あうっ、た、た、早也さん、もう、だめ、だめ、入、入れ、入れてっ」「はいってるよ、ちゃんと……」
何を求めているのか知っていて、わざと意地の悪い返事がかえってきます。
「いやん、そ、それじゃなくて、いやあ、指ではなくて……ね、お、お願い!入れて」
「だからさ、何を入れてほしいの、ちゃんと言わなきゃ分からないよ」
「ああん、もお!いゃん、あ、あなたの、あなたの、もの」
「ぽくのものって~指だってちゃんとぼくのを挿入しているよ」
「やああん、ペ、ペ、ペニス……オチンチンを、入れて、入れてよォ」
一気に言ってしまうと、それを口にする恥ずかしさがより強い快感をよんでいました。
内側から込みあげてくる、ゾクゾクとした愉悦に、私の全身は震え、ワレメの秘孔はヒクヒクと、早く唾えたくてもぞもぞしていていました。
「それならそれと、もっと早く言えばいいのに……玲子の好きな、ぽくのテンポコだろ、言ってごらん!」
「ああん、あ、あたしの好きな……卓也さんのチンボコ、早く、入れてください、ひっ、ひっ……はあああ」
言わせてしまえば、そこで夫のほうも待っていたように、秘孔に挿入させて、正常位で、肌と肌がぴったり合わさり、その肌が汗に濡れ、グチャ、などと露骨な音をたてるのさえ、快美につながっていました。
それが、間遠になったのは、いつの頃だったのかしら。そう、あれは、私が流産をしたあとだから、私が30歳になる前、夫が35歳くらいの時でした。
「ねえ、あなた……もう、お医者さんからお許しが出たの、ねえ……」
隣の布団にもぐずり込んだ夫の肩を揺すりながら、私は渇いている肉体を鎮めてもらいたくて、期待を込めた声で催促していました。
「まだ、やめたほうがいいんじゃないか、いくら医者がいいって言ったって……ぼくは、そんな気分になれないよ」
それが始まりでした。それからは、なんのかんのと言って、私を避けるようになっていったのです。いえ、日常生活はごく普通です。でも、夜の夫婦生活はなくなりつつあったのです。そして、気がついた時には、夫に抱かれなくなって一年余が過ぎていたのでした。
その間、何度もオナニーをして、自分で火を消してきたつもりです。でもある日、とうとう私は、肉体の芯にたまっている欲情の痔きに耐えられなくなっていました。
どうしよう、どうしたら、この痔きから逃れられるけ‥オナってもだめ、もっとハードにオナってみようかしら、でもせいぜい野菜を挿入するくらい。こんな時、バイブレーターつてものがあったら、どんなにいいだろう。真剣にそう思い始めていました。夫がたまに買ってきて、押入れに隠してあるH本を見ることに気がつきました。
パイプを通信販売している、それの広告を探しているうちに、なんと、テレクラの広告が先に目に入ってしまったのでした。
その2/7へ続く
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