上司のレイプ・・
薬物乱用の規制が厳しくなったのは、まもなくでした。私たち、関係者でさえ、なかなか手に入らなくなったのです。それに、頻繁に薬を飲んでいる私は、薬剤師に使用を止められました。(ちょうど、いい機会だわ……)
私は、本気でやめるつもりでした。だけど、今まで薬でごまかしていたツケが回ってきたのか、押し寄せてくる孤独感は、予想以上に辛いものでした。二日…‥二五日……十日、と私は耐えていました。真っ暗な部屋で布団にもぐり、目を閉じては開き、開いては閉じて。私の不眠状態は変わらず……いいえ、以前よりひどくなっていました。
(欲しい‥…・ハルシオンが、欲しい……)
そして私は、とうとう架空の処方箋をつくって、薬を出したのです。深く考えてはいませんでした。とにかく、孤独感から、抜け出したかったのです。その後、私は、ハルシオンを服用して、淫らな世界へ埋没しました。
翌日は、前の日より体は軽くなっていました。けど、心はずっしりと重くなってしまいました。禁を破った自分の情けなさ、書類まで偽造して、薬をもらったことへの後ろめたさ。快楽の代償は、新たに私を苦しめることになりました。それから、毎日が針のムシロでした。
(バレるんじゃないか……)
そのことばかりが気になり、仕事も遅々として進まないありさまでした。
おかけで、その金曜日は、残業に追いたてられることになりました。みんなが帰るのを横目で見ながら、私はキーボードを叩いていました。八時を回った頃には、私と三杉課長しか残っていませんでした。
早く終らせようと、指が痛くなるほど入力に専念していた私は、課長が近づいてくるのに気づきませんでした。ふっと肩に手をかけられて、私はびくりとしました。
「ひと休みしたらどうかね、麻丘くん」課長は言って、私の肩を揉みました。
「いえ、もう少しですから…‥」やっわりと、その手を振りほどこうと、肩を揺うふりました。けど、課長の手は、ヒルのように吸いついて離れません。どころか……。
「休んで、いいコ卜しようじゃないか」と、イヤラしい口調で言うと、私の胸元に手を差し込んできたのです。
「な……何するんです!やめて下さい!」私、叫んでいました。でも課長の手は動じません。ますます力がこもり、プラジャーの中にまで手を入れ、強く採みまくるのです。
「やめて!社長に言いつけますよ」
「できるかな~」課長の片方の手が内股に伸び、もぞもぞと這い上がってきます。
「ハルシオン、効くのかね?」
「えっ‥…!?」
「知ってるんだよ、僕は。その証拠も、大切に保管してある。とりあえず欠損品として、処理をしたけど、キミ次第では、出すべきところに出してもいいんだよ」私は、身を硬くしました。
「言っとくが、キミがしたことは、立派な犯罪なんだからね。それを何事もなかったように処理してあげたんだから、感謝のひとつもしてほしいところだよ」
課長の唇が、首すじに這い回っていました。私は、されるがままになるしかありませんすべてを知られてしまっている以上、逆らうことはできません。もし、逆らえば、課長は必ず、事実を公表するでしょう。
そうなれば、私の言い分なんて通らなくなるし、表沙汰になれば、課長は監査責任で減俸ぐらいで済むでしょうが、私は確実にしょっぴかれます。
どう考えても、分は課長にありました。私は、ムダな抵抗をやめ、課長に抱かれました。半裸の状態で、机の上に仰向けにされ、乾いた女洞に肉茸をねじこまれました。ひどいものでした。
それでも女洞は濡れそぼり、肉茸の滑りをよくしていくのです。課長はひたすら突くだけでした。私はたった一度の誤ちで課長の〝欲望のハケロ″と化したのです。
欲望と吐き出した課長は、死んだように動かない私に言いました。
「これからも、楽しくいきたいね」
課長が去ったあと、取り残された私は、もう涙も出ませんでした。
5/6へ続く
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